国際的トランペット奏者、大野俊三の一年ぶりのニューヨーク公演決定!
ドキュメンタリー『不屈のトランぺッター』もプレミア。
国際的トランペッター大野俊三が、約1年ぶりにニューヨークの老舗ザ・カッティング・ルームでコンサートを行う。今回はライブ演奏に加え、ドキュメンタリー『不屈のトランぺッター』をプレミア。数々の困難を乗り越えてきた大野俊三をスクリーンでも追う特別なイベントとなる。
1970年代、往年のジャズドラマー、アート・ブレイキーに招かれてニューヨークで演奏活動を始めた大野は、その後ギル・エバンスやハービー・ハンコックなど多くの名プレーヤーと共演するようになった。アメリカと日本の両文化によって培われた音楽性は大野の才能をより一層光らせている。
大野は、阪神淡路、東日本大震災の復興の支援の第一線に関わりつつ、日頃から率先して広く文化交流の振興に力を入れている。ハワード大学ジャズオーケストラのケネディセンター公演、こどもの人権支援団体によるドキュメンタリー、『トレ・ショーン』の音楽担当など、その尽力は多岐にわたる。
特にこの5年間、大野は東北や神戸の多くの人たちによる「希望と勇気の復興」の為に25回もの公演を東日本と神戸で行って来た。これらの大震災はあまりに多くの人々に影響を及ぼした。現地で一人でも多くの被災者と会い、演奏をすることが今の大野の最大の決意である。
大野は1988年に交通事故に巻き込まれ、唇を切り、前歯を折るなどトランペッターとして致命的な危機に陥るが、強靭な精神力で見事に復活。更に1996年には第四期扁桃ガンとの闘病。顔面片側の唾液腺と神経を除去する大手術を受け、再びトランペッターとしての致命的傷害を受け、楽器を一から始めなければならない状態であったが、彼の不撓不屈の挑戦により演奏活動を再開できるまでになった。
2014年5月、世界最大級の国際作曲コンペティション「International Songwriting Competition(ISC)」において、120カ国2万人の中から頂点となる「総合グランプリ(Grand Prize)」に輝く。13年間のコンペティションの歴史の中で、日本出身者のGrand Prize受賞は初めてであり、また、さらにジャズ部門ノミネートからも初めての事であった。
この5月から6月にかけて大野氏は日本全国各地をツアーし、6月17日にはニューヨークのThe Cutting Roomにてライブを行う。なお、同公演では大野をフィーチャーするドキュメンタリーも初公開される。
【コンサート詳細】
アーティスト:大野俊三
日程:2015年6月17日(水)18:30(開場)/19:30(開演)
会場:The Cutting Room
住所:44 E. 32nd St. New York, NY, 10016 (Park and Madison Aves.)
入場料:20ドル(前売)、25ドル(当日)購入リンク
電話:(212) 691-1900
【関連ウェブサイト】
– 大野俊三公式サイト
– カッティング・ルーム