ニューヨーク発!日本短編映画祭
第10回 ニューヨーク・ジャパン・シネフェスト、オンライン開催
開催:2021月11月17日(水)〜21日(日)
「日本」をテーマにインディペンデント短編映画を紹介する、ニューヨーク・ジャパン・シネフェスト(以下NYJCF)が、今年で10年目を迎え、11月17日(水)から11月21日(日)まで、オンライン開催する。主催:マークリエーション、後援、技術提供:CYBER NEW YORK、パートナー:日本大使館広報文化センター(在アメリカ合衆国日本国大使館)、協力:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア、札幌国際短編映画祭、あいち国際女性映画祭、門真国際映画祭。
パンデミックの中、映画祭の新しい在り方としてオンライン映画祭を敢行した昨年に続き、今年もハイブリッドではなくオンラインのみの開催を決めた同映画祭だが、今年は設立10周年を記念して。公募作品から選ばれた5作品を含めた14作品の新作品、さらに2012年〜2020年までに上映された120作品以上の中から、「レトロスペクティブ・プログラム」として、6作品を加えた全20作品を上映する。今年は日本、アメリカ以外に、フィリピン、カナダ、ドイツ、スペインが制作国となっている日本映画が選ばれているのが特徴。
NYJCF 2021のプログラムに選ばれた作品は、照屋年之(ゴリ)監督、主演 満島ひかりによる話題作「演じる女」、父と娘の対話を描く、コロナ渦中にリモート撮影された「Fa(r)ther」、疾走感溢れるSFアニメ「アダーニア」、小坂井不木原作のミステリー「死体蝋燭」、思春期の高校生の心を描いた「ねじけたつま咲き」などのドラマ、怪獣映画”ゴジラ”を関係者の証言を交え深く掘り下げる「怪獣映画の夜明け」、アジア人ヘイトに端を発し制作された「チャイナタウン・ビート」、日本からカナダへ移民した父を持つ娘の複雑な気持ちをアニメーションで綴った「イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・パインズ」、刺青の原点「彫り物」をたどる「Horimono」、日本における難民問題に迫る「Nanmin」などのドキュメンタリー、「音無し」のエクスペリメンタルの全14作品、
また、過去の上映作品の中から選ばれたレトロスペクティブ・プログラム〜NYJCF10周年記念アンコール上映〜では、NYJJCF共同設立者の鈴木やす主演、監督、脚本による「The Apologizers、「カメラを止めるな!」で一世を風靡した上田慎一郎監督による「テイク8」など6作品を含め、今年は合計20作品が上映される。
NYJCFはニューヨークを拠点に活動する3人の日本人、鈴木やす(俳優・映画監督)、古川康介(映像作家)、河野洋(イベント・音楽プロデューサー、Mar Creation, Inc.代表)が2012年に設立。2015年シーズン以降は、ボストン、DCなどのメトロポリタン周辺・米国各都市での巡回上映に加え、日本の映画祭(あいち国際女性映画祭、札幌国際短編映画祭、門真国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア)とのコラボレーションも行ってきている。10年目の本年はオンライン開催で行われ米国各地での開催は休止中となっている。
開催:2021月11月17日(水)〜11月21日(日)
場所:オンライン
視聴登録料:7ドル、任意寄付
フェスティバルサイト:http://watch.nyjcf.com
公式ウェブサイト: http://nyjcf.com
【上映作品】
[NYJCF 2021セレクション]
アダーニア | Adarania (SSFF)
監督:クレメン・エスコソーラ | 2021 | 10:33 | アニメーション | 日本、フィリピン
「アダーニア」とは本作で描かれた都市の名前。SFの世界で、警察官に追われている謎めいたバイカー主人公。このキャラクターの正体と目的は、一体何なのか。スピード感あふれる追跡アクションアニメ。デジタルフロンティアグランプリ2021「ベストCGアニメーション賞」
演じる女 | A Woman Who Acts (SSFF)
監督:照屋年之 | 2020 | 18:30 | ドラマ | 日本
病で余命いくばくもない年老いたアキラには、若くて美しい妻・好子がいる。好子は病のアキラを、外に連れ出しては二人の時間を楽しもうとする。日に日に衰弱していくアキラ。それを見て嬉々として楽しむ好子。果たして彼女の思惑とは?
チャイナタウン・ビート | Chinatown Beat
監督:鳥原遊子 | 2021 | 4:27 | ドキュメンタリー | アメリカ
人並み無しの夜、ニューヨーク、チャイナタウン。推理小説家のHenry Changが自ら生まれ育った道通りを一人で歩み、小説家のプロセス、写真家の友人Corky Leeについてなどを語る。ドキュメンタリーとフィクションを交互するチャイナタウンに住む住民へのラブレター。
死体蝋燭 | Corpse Candle
監督:江口和久 | 2019 | 11:22 | ドラマ、ミステリー | 日本
ある嵐の晩、和尚と小坊主の法信は寺の本堂から怪しい物音を聞く。暗闇のなか、蝋燭の灯りだけを頼りに見回りを
する2人。 すると、怯える法信に対して和尚の口から蝋燭に隠された衝撃の事実が告げられる。
怪獣映画の夜明け | The Dawn of Kaiju Eiga
監督:ジョナサン・ベレス | 2019 | 50:48 | ドキュメンタリー | スペイン
日本で最初の怪獣映画は1954年のゴジラ。原爆の脅威が「巨大怪獣映画」の制作に直接影響を与えたが、ゴジラと原爆との関係の起源は何か。それは60年以上の歴史の中でどのように進化してきたのか。世界中の20人以上の映画製作者、俳優、映画専門家とのインタビューを通じて紐解いていく。
Fa(r)ther
監督:山本康士 | 2020 | 14:21 | ドラマ、リモート | 日本
彫り物 | Horimono: Japan’s Tattoo Pilgrimage
共同監督:キラ・デーン、デイビッド・カプララ | 2020 | 17:00 | ドキュメンタリー | アメリカ
日本で刺青は犯罪者や裏社会という印象がある。現在、刺青を入れていると、海水浴場や温泉、ジムなどへの出入りが禁止されたり、就職に影響を及ぼしたりする。しかし、刺青は古来より忌み嫌われるものだったのか。本作は,この固定観念に疑問を呈し、全身に彫物を入れた人々の年に一度の聖なる山の神社を巡礼する姿を追っている。
イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・パインズ | In the Shadow of the Pines
監督:小泉アン | 2020 | 7:54 | ストップモーション・アニメーション | カナダ
父と娘の複雑な関係をテーマとした短編アニメーションドキュメンタリー。本作品の映画監督、小泉アンと日本人移民の父との幼少期の思い出を描く。父はアンの通っていた小学校の清掃員でもあった。
音無し | Otonashi
監督:Martin Georgic | 2021 | 10:00 | ドキュメンタリー | ドイツ
人間の存在の内外体験を通した哲学的な旅であり、日本の「般若心経」についての未来的変異の視聴覚的な瞑想を実験的に表現する作品。
難民 | Nanmin
監督:アダム・ショー | 2021 | 19:22 | ドキュメンタリー | アメリカ
毎年、世界中から何千人もの難民が日本へ亡命するが、受け入れられるのは、わずか0.1%に過ぎない。本作は、活動家、弁護士、難民へのインタビューをもとに、秘密主義の移民収容所や厳しい仮釈放制度焦点を当て、日本での亡命者としての生活を描いている。
リッちゃん、健ちゃんの夏。 | Ritsuko & Ken-chan (AIWFF)
監督:大森歩 | 2019 | 30:26 | ドラマ | 日本
長崎の離島、黒島。昔、潜伏キリシタンがいた十字架(クルス)の島。ここで自給自足の暮らしをするリッちゃんと健ちゃんにはある秘密があった。
サイレンス | Silence
監督:TJ O’Grady-Peyton | 2020 | 14:07 | ドラマ | 日本
マスクをつけた人々が行き交う街をふらふらと歩く青年。青年は有り余ったエネルギーを落書きという行為によって消化していた。ある日、青年は廃墟でバレエ を踊る少女を見つける。青年の心には彼女の踊の姿が焼き付けられ、興味を持つようになり、密かにバレエの練習をはじめる。そして、男がバレエをするという事を通して、自分と世間との間の常識のズレを感じることになる。常識やルールの中に知らない間に植え付けられてしまったジェンダーの問題は根深くその溝を埋めようとする親子はあえて沈黙をたもった。
ねじけたつま咲き | Toes Intertwined
監督:石川幸典 | 2021 | 9:00 | ドラマ | 日本
17歳の世界は可能性に満ちた、だだっ広い海辺のようでありながら 実に狭い範囲で、人を好きになったり、絶交したり、些細なことに浮いたり、沈んだりを繰り返し生きています。ただそこには、大人になるにつれて失いつつある「正義感」や「モラル」といったものが確かにあって、その10代のもつ美しい感覚、感情の流れを映像にしようと試みた映画。
吉野林業 | Yoshino Ringyo
デイビッド・カプララ監督 | 2021 | 19:55 | ドキュメンタリー | アメリカ
奈良県吉野郡の山間部にある川上村。そこには500年に渡る林業の伝統と歴史がある。本作はそこで働く最後の人々の忍耐強さと自然の木々と対話する希望の物語を描いた短編ドキュメンタリー。
* 協力 | In association with
– SSFF: ショートショート・フィルムフェスティバル (東京)
– AIWFF: あいち国際女性映画祭 (愛知)
[NYJCF10周年記念アンコール上映作品]
The Apologizers (NYJCF 2018)
監督:鈴木やす | 2018 | 20:36 | ドラマ、コメディ | アメリカ
ニューヨーク、朝、準備中で忙しい日本食レストランに二人の東洋人が入ってくる。日本語を話し、ユニフォームの様に同じコート、スーツ、鞄、靴、眼鏡までも同じ。彼等はいったい何者なのか?暗殺者か?政府の秘密機関の使者か?国税局の職員なのか?彼等の名はThe Apologizers 、アポロジャイザーズ。重大なミスを犯してしまった?心配は無用。大中小ビジネス、家庭内での問題も解決いたします。地球の果てまで参上して、真摯に、心の奥深くから謝ります。あなたの為に。
小春日和 | A Warm Spell (NYJCF 2015)
監督:齋藤俊道 | 2014 | 40:00 | ドラマ | 日本
大阪の病院に勤める正信は、田舎から呼び寄せた母親の治療に当っていたが、結局命を救うことはできなかった。母の亡骸と共に岡山の実家に戻ると、そこには正信の代わりに夢を捨て、家業の郵便局を継いだ弟の直生が待ち受けていた。母親の通夜のために一堂に会した兄弟、一人暮らしの老人、夢を追い続ける青年らの葛藤と交流を描く。
The 8th Samurai (NYJCF 2012)
監督:ジャスティン・アンブロシーノ | 2009 | 28:26 | ドラマ | アメリカ
世界のクロサワ作品「七人の侍」って本当は八人だったかも…こんなサイドストーリーがあったとしたら?
神山アローン | All Alone in Kamiyama (NYJCF 2018)
監督:長岡マイル | 2017 | 30:01 | ドキュメンタリー | 日本
移住者が次々の集う町として一躍全国的に有名になった徳島県神山町にあって、老美容師の湊幸子(通称さっちゃん)は、ある孤独を抱えていた。この映画はそのさっちゃんと神山の変化を見守ってきた6年間の記録である。
Matou (NYJCF 2013)
監督:平林勇 | 2011 | 4:07 | アニメーション、エクスペリメンタル | 日本
着替えながら若返っていく一人の女性を描く。
Take 8 (NYJCF 2016)
監督:上田慎一郎 | 2015 | 19:39 | ドラマ、コメディ | 日本
自主映画監督の隆夫は恋人の茜を花嫁役に「結婚」をテーマにした新作を撮影中。残すは1シーンであったが、花嫁の父役が急遽欠員。やむをえず、現場見学に来ていた茜の父、徹が代役を務める事になる。徹は隆夫に難癖をつけ、中々OKを出させない・・・。
+++ 問い合わせ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
連絡先: 河野洋/NYJCF, Mar Creation, Inc. 電話:917-400-9362
Email: info@nyjcf.com Website: www.nyjcf.com Festival Site: watch.nyjcf.com